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HFpEFの診断・治療のUP-to-date


本動画では、群馬大学医学部附属病院 循環器内科の小保方優先生にHFpEFの診断/治療について解説していただきました。
高齢化に伴い、心不全の罹患率の増加が進むなか、前心不全期からの診断や治療の有用性についてお話しされています。
「息切れ外来」の取り組みについてもご紹介されています。

【目次】
00:27~ HFpEFは大きな医療問題
01:37~ これまでのHFpEF診療
02:08~ Update ESC HF Guidelines
03:14~ HFpEF治療の現実:最適化の必要性
05:03~ 日常診療でのHFpEF治療の最適化
07:10~ 心不全は徐々に進行する
08:21~ うっ血性心不全を発症してしまうと
09:03~ 心不全を早く見つける必要がある
09:24~ BNP/NT₋proBNPの新しい基準
11:50~ BNP/NT₋proBNPを使った心不全のスクリーニング
12:43~ うっ血の少ないHFpEFの診断が難しい理由
13:56~ 心エコー指標の診断的特徴
16:52~ 運動負荷試験で隠れHFpEFの早期発見
17:12~ HFpEF診断のTips
18:17~ HFpEF Mimics(類似疾患)
19:20~ 労作時息切れ患者
20:32~ 初期HFpEFに対するSGLT2i/ARNI/ARB/ABLの影響
21:17~ 「息切れ外来」の設置
21:35~ 前橋市における心不全パンデミック


【概要】
HFpEF(心臓の収縮機能が保たれた心不全)は、高齢者に多い心不全であり、ステージCの心不全の7割りをしめます。
予後不良であり、再入院の確立も高いため、多くの医療費がかかる医療問題と認識されています。
HFpEFの治療では、SGLT2iの投与にはじまり、患者さんの状態に合わせてMRAやARNI,ARBを追加することが推奨されています。
実際には、これらの薬の処方率は低い状況があり、治療の最適化をめざす必要があります。
うっ血性心不全の予後は不良であり、発症前に心不全を早期に診断する必要性があります。
そのため、BNP/NT₋proBNPの新しい基準が推奨されています。
症状としては、労作時の息切れが多いことから、運動負荷エコーの検査を実施することの有用性、「息切れ外来」の設置などを取り組まれていることが紹介されています。