この動画を視聴するにはログインが必要です。

大腸がん検診および大腸内視鏡検査


【目次】
0:11~ 本編
0:34~ 大腸癌の疫学
1:40~ 大腸癌の特徴
2:41~ 生活習慣と大腸癌
3:13~ がん検診の重要性
7:40~ 大腸内視鏡検査の概要
9:55~ 内視鏡診断の進歩
11:36~ レーザー内視鏡
12:53~ 症例
14:00~ 拡大内視鏡
16:16~ 小さいポリープ発見のための取組

【概要文】
我が国で年間15万人が罹患する大腸癌は人口あたりの死亡率が肺癌に次いで2位、女性では1位となっています。
しかし大腸癌は早期発見、早期治療することで死亡を防ぐことができます。
進行癌では便秘、下痢、血便などの症状が出ることが多いですが、早期癌は無症状であることがほとんどです。
早期発見のためには検診が重要で、40歳以上では年に1回便潜血検査が推奨されています。7%が便潜血陽性となり、大腸内視鏡検査でそのうちの3%に大腸癌が見つかるとされています。
なお、進行癌でも便潜血検査で陰性と出ることもあるため便潜血は2日法を推奨しています。
我が国の40歳から69歳までの大腸癌検診受診率は41.4%であり、一人一人の医師が働きかけて受診率を向上させていく必要があります。
最近は前処置の下剤の量が減ったり、ファイバーが細くなったり、送気に二酸化炭素を使うことで腹部膨満感が改善されたりと、患者への負担軽減がなされてきています。
また、レーザー内視鏡、拡大内視鏡で粘膜内癌と粘膜下層浸潤癌の鑑別ができるようになってきており正診率は84.3%とされます。小さいポリープを発見するための取組として、癌を赤く描出できるLCIモード、レンズクリーナーの開発などがあります。

【キーワード】
早期発見、大腸癌検診、便潜血、大腸内視鏡検査、京都府立医科大学付属病院、吉田 直久