【目次】
00:05~ ナルコレプシーの検査・診断
02:25~ 受診する施設・診療科について
【概要】
過眠症の1つであるナルコレプシーの一般的な検査は、Epworth Sleepness Scale(ESS)という自己記入式の問診表を使用するものと脳波検査があります。
ESSでは自分の症状について問診表に記載していくことで、睡眠尺度を評価し睡眠尺度に応じて、ナルコレプシーかどうかを診断します。
脳波検査には夜間に行う「睡眠ポリグラフ検査 (PSG) 」と日中に行う「睡眠時潜時検査」の2種類があります。ナルコレプシーはこれらの検査を行い、診断名を決めます。
ESSや脳波検査は診断だけでなく、ナルコレプシーの重症度を評価するうえでも有用とされています。
脳波検査では「何分で入眠にはいるか」や「入眠後15分以内にレム睡眠が起きるのか」によって、重症度を評価します。
ナルコレプシーと深い関わりがあるオレキシンは、現在のところ測定する検査は必須ではありません。その理由の一つが、侵襲性(人体への傷害が大きい)が高いという点です。
オレキシンを測定するためには脳脊髄液を採取するため、腰椎穿刺をする必要があります。腰椎には多くの神経が集まっているため、穿刺後に頭痛やしびれなどの合併症のリスクが付きまといます。
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