【目次】
00:05~ ナルコレプシーの治療法
01:57~ ナルコレプシー認知への課題・取組
【概要】
ナルコレプシーの過眠症状に関しては、脳内のドパミンを増やす薬を使用します。ドパミンは日中に多くなりますので、朝方に服用する場合と、症状に応じて朝1日1回だけ服用する場合もあります。また、朝と昼の1日2回服用する場合があります。
本来、ドパミンは夜間になるにつれ、減少し睡眠を促します。しかし薬の影響で夜間のドパミンが増えてしまい、更に不眠を促す事が考えられます。そんな時は、ドパミン薬の量を調整したり、睡眠導入剤を使用することで夜間睡眠の安定を図ります。
情動性脱力発作や金縛りといった症状に対しては、抗うつ薬やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)が有効とされています。重度の情動性脱力発作にはオレキシン神経系の脱落が関わっていると言われており、オレキシンの活動を促す薬で効果が期待できると考えられます。しかし、現在オレキシン関連の薬はなく、治験を行っている段階となっております。
急に症状があるのではなく中学生くらいから徐々に日中の眠気が強まり、中高生になると上記の症状が増える傾向があります、家族や友達など周囲の方が異変に気がづくことが大事です。
最後に先生からナルコレプシー患者が集まる「なるこ会」の活動内容についてもご紹介していただきました。
【キーワード】
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