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胃食道逆流症(GERD)診療のUpToDate Part2


九州大学大学院医学研究院 病態制御内科学分野 伊原 栄吉 先生によるプレゼンテーションPart2です。

【目次】
00:14~ 治療①生活習慣の改善
01:24~ 治療②薬物療法
01:51~ カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P₋CAB)の高い酸抑制効果
02:55~ GERD診療ガイドライン2021 第3版改定
03:11~ 治療フローチャートA
03:30~ タケキャブ錠の酸抑制効果
03:52~ GERD診療ガイドライン2021に基づいた治療方針
04:32~ 治療がうまくいかない場合
04:47~ 「PPI抵抗性+P₋CAB抵抗性」の場合には病態評価
05:21~ 食道生理機能検査①食道内pH/インピーダンス検査
05:48~ ①食道内pH/インピーダンス検査・酸逆流
06:07~ ①食道内pH/インビ―ダンス検査・非酸逆流
06:36~ 食道生理機能検査②高解像度食道内検査
06:55~ ②高解像度食道内検査による食道運動異常症の診療の飛躍的発展
07:49~ 食道運動異常症のシカゴ分類
08:43~ GERDの病態
08:57~ 胸やけをおこす疾患(胃食道逆流症と機能性食道疾患)
09:47~ 難治性GERDの病態解析の流れ
10:29~ 症例/逆流過敏性食道
12:00~ 全体のまとめ

【概要】
GERDの治療の中心は生活習慣への指導と薬物療法です。薬物療法は、PPIやP-CABといった、酸分泌抑制薬の内服になります。バレット腺癌などの他疾患との鑑別も大切です。
また、GERD診療では、病態を重症な逆流性食道炎、軽症の逆流性食道炎、粘膜障害のない非びらん性胃食道逆流症(NERD)に分けることで、治療方針を決定することが重要です。重症逆流性食道炎では、P₋CABを中心に治療します。
酸分泌抑制薬で、必要最小限の酸分泌を目標に治療することをめざします。難治性GERDにおいては、高解像度食道内ある検査などの検査による病態解析を行います。酸分泌抑制薬の効果がえられない、逆流過敏性食道や機能性胸やけなどを診断することも重要です。