知っておきたい!日常診断でのめまい診断と治療の手引き Part1

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【目次】
00:12~ めまいの鑑別と治療について
00:32~ 末梢性めまいと中枢性めまいの違い
02:36~ めまいの鑑別におけるポイント
04:07~ 脳卒中によるめまい(中枢性めまい)における神経症候
06:55~ 中枢性めまいの診察例
08:25~ めまいの診断で注意するべき点
09:42~ 末梢性めまいの種類と覚えるべき眼振

身体の平衡維持は、視覚・前庭感覚・深部感覚からの入力を脳幹・小脳・大脳が処理することで眼球や手足に出力し、調節されています。
内耳の異常によって前庭感覚が障害されると「末梢性めまい」が起こります。一方、「中枢性めまい」とは、末梢からの入力を処理する段階で障害されるものです。
末梢性めまいの場合、眼や手足からの入力(視覚・深部感覚)は保たれているため、バランス維持がある程度可能です。 また、めまい以外の神経症候を伴いません。
中枢性めまいの場合は、脳が障害されている病態ですので、めまい以外の神経症候が伴います。

したがって、めまいの鑑別はこれらの特徴を念頭に置いて行う必要があります。
中枢性めまいの場合は、めまい以外の神経症候によって診断し、末梢性めまいの場合は眼振により診断します。
ただし、末梢性めまいでは、視覚による補正が効くため、Frenzel眼鏡を用いた診察が必要となります。

脳卒中によるめまいを見つける鍵となる神経症候には様々なものがありますが、「めまいを起こすような病巣で一緒にでてきやすい」「簡単な診察で見つけられる」という2点がポイントです。
具体的な神経症候としては、脳幹及び小脳上部における脳卒中であれば、眼球運動障害・構音障害・小脳性運動失調などを診れば良いでしょう。これは診察で比較的簡単に判明します。
一方、小脳下部の脳卒中では少し診察が難しいのが一般的です。体幹失調(起立・歩行障害)を診るのが教科書的な見方ですが、ベッド上での診察が難しいため、座位バランスを診るのが良いでしょう。
プレゼンテーションでは、めまいの診察例を具体的に示していただきました。

めまいを診断する際に注意するべき点は、「MRI/CTで異常がないから末梢性めまいである」と断定してしまうことです。
中枢性めまいの場合、病変や病期によっては画像診断ができない場合もあるため、眼振によって積極的に末梢性めまいを診断することが重要となります。

末梢性めまいを分類すると、「良性発作性頭位めまい症」と「その他の急性末梢前庭障害」に分けられます。これらを診断するために必要な眼振は3種類です。
プレゼンテーションでは、眼振の実例を示していただきました。