感染症内科
コロナ後遺症外来での治療のいま Part2

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【目次】
00:06~ 嗅覚障害について
00:43~ 味覚障害について
01:11~ 亜鉛欠乏について
01:33~ 脱毛について
02:00~ 倦怠感について

コロナ後遺症の味覚障害において最も多いのは、「美味しい」「うま味」といった、特徴的なにおいが分からなくなるケースです。「本来分かっていたにおいが分からない」「常に嫌なにおいがする」という症例もあり、個人差の大きい症状です。
感染後数カ月頃をピークに、継続治療をすれば改善するケースが多いということが明らかになっています。

味覚障害に対しては、亜鉛欠乏が明らかなケースなどでは補充療法を行うことで治療ができますが、嗅覚障害に基づく味覚障害が比較的多いと言われています。
この場合は、嗅覚と味覚が共に少しずつ改善していく傾向にあると考えられます。
コロナ後遺症の患者さんの多くで亜鉛欠乏が見られ、普段の食事の影響が少なからずあると思われます。

コロナ後遺症の脱毛症状にも非常に個人差があります。ストレス性円形脱毛症と同様に、コロナ感染後数ヶ月から半年程度で発症し、次第に改善すると考えられています。

倦怠感は、コロナ後遺症の中でも非常に長く続いて、起き上がれない・動けないというケースもあります。この場合、ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)といった病態との鑑別が重要です。
倦怠感という症状が、コロナ感染から直結して現れているのか、それとも基礎疾患や潜在的な疾患の増悪・表在化ではないかを鑑別することも非常に重要です。
鑑別をきちんと行った上で、症状に対する治療を行うのが大切な姿勢と考えています。